地方のサッカークラブを応援することから学ぶブログ

安曇野市に住みながら松本山雅というサッカークラブの応援を通じて学ぶことを中心に書いています

独創的なプレーも悪くない話

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ちょうどサボって
いたところにボールが来た
というラッキーな形です。



第20節千葉戦の試合後の
前田直輝のコメントである

千葉戦のゴールは3点目
勝ち越しのゴールだった
さらに前節に続き
ホームアルウィン
2戦連発のゴールである
調子が上がってきた


しかし
松本山雅のチームスタイル
「走力」を体現する選手から
「サボった」という
単語を聞いたのは驚きだった

まぁ正直に言っちゃうのも
また前田直輝らしい
それが彼のやり方なのか笑



ロシアW杯開幕前に
NHKで放送していた

岡田武史
レジエンドたちが斬る
FIFAワールドカップ

を見た


その中で
ラモス瑠偉が言っていた
コメントが印象に残る



日本人は真面目で規律正しい

でも逆に言うと
監督の言ったとおりにする
指示の通りにやり通す

だからこのままだと
小野伸二とか
松井大輔みたいな
選手は出てこなくなるよね



小野伸二松井大輔
サッカー選手をタイプ別に
分類していくと
ファンタジスタ系に
カテゴライズされる選手だ

ボールを持つと
意外性のあるプレーを展開する

ラモスはそういう選手が
日本で稀少になることを
嘆いていたように見える

規律に重んじるあまりに



とはいえ
規律が無い/緩いチームは
強いかと言えばそうでもなく

移籍市場でスター性のある
選手ばかりを獲得したチームが
タイトルを獲れないことは
各国のリーグが証明している



つまり

チームの特徴となる
規律が敷かれていながら
ボールを持つと
意外性のあるプレーする
独創的なプレーヤーが
1人いるくらいが
バランスの良い強いチーム
なのでは?と感じる


冒頭に戻って前田直輝である

ボールを持った瞬間
目の前にスペースがあれば
彼に対する期待は
否応なしに高まる

松本山雅にはなかなか
同じタイプの選手はいない


確かに
前田大然やセルジーニョ
比べると運動量で凌駕する
迫力には欠ける

しかしボールを持って
余裕しゃくしゃくな顔をして
相手の裏をかくのも
必要な役割であり
なかなか手に入らない選手

例えサボっていても
上手くサボっててほしいものだ

おっきくてうまいという感想

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スラムダンクという
有名なバスケット漫画がある

その中に
記者の中村くんという
登場人物がいるのだが
※かなりマニアックです

彼が全国大会の2回戦で
湘北と対決する山王工業の
センター河田(兄)の印象を
こう言い表している


おっきくてうまいんです


その横にいた同じ記者の
相田彦一の姉は
「なんじゃその感想は」
と怒るのだが
そこに対する見解が興味深い



今まで僕が見てきた
大きい選手って
こんなにドリブルが
うまかったり
こんなにシュートが
うまかったり
って印象はなかったんです



確か
こんな感じだった気がする


ちなみに
山王工業の河田(兄)は
ポジションがセンターの選手

バスケットでいう
センターとは
ゴールの下を主戦場とする
ポジションであり
サッカーで言うならば
3バックの真ん中である

背がデカくて
当たりが強いというイメージ
それはそのまま
ドリブルは上手くなく
シュートも上手くない
というイメージがあったから
中村くんは上の印象を
語ったのだと思われる



ロシアW杯を見ていて
同じ感想を抱いた選手がいた

フランス代表のポグバだ


身長は191㎝

ポジションはボランチ
フランス代表では
カンテとコンビを組む


その上背がありながら
足でボールを扱う
テクニックは一級品
そして中盤から
前線へと駆け上がる
攻撃参加には迫力がある

予選リーグ第1戦での
オーストラリア戦の
決勝ゴールは
彼が絡んだ得点だった



日本の場合
大きい子は小さな頃から
DFやGKやFWへと
ポジションを
移されがちなのだろうか

大型のボランチ
日本であまり見ない
しいて言うなら
横浜Fマリノス扇原貴宏
一番イメージに近いと思われる


Jリーグにも
ポグバレベル
とまでは行かなくとも

おっきくてうまい

中盤の選手が現れて
代表入りを期待するし
今はそれがなかなか見れない分
残りのワールドカップ
フランス代表のポグバを
見て楽しむつもりだ

カンテと藤田について

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ロシアW杯を見ている

全てのチームの試合を
見たわけではないけれど

今はフランス代表が
とても印象に残っている



前線のFWジルー
若手のFWムバッペ
中盤のMFカンテ

この3人を無理矢理に

高崎寛之
前田大然
藤田息吹

に当てはめて見ている



フランス代表を
じっくり見たのは
予選リーグ
第2戦のペルー戦


ジルーが
ボールをさばいて収める
ムバッペが
貪欲にゴールへと迫る



そしてカンテである



この選手を知ったのは
今年のシーズン開幕後
松本山雅
反町監督の口から


藤田息吹に対して
「カンテになれ」と
日頃からプレー集を
見せている

という話からだった


最近の藤田息吹
大車輪な活躍を見て
一体カンテとは
どんな選手なんだと
思いながら
ペルー戦を見ていた



身長は170㎝もない
見た目もそれほどガッチリ
というわけではないが
試合中の存在感はえげつない

ペルー戦では常に
周りの状況を把握しながら
自チームにとって危険な
スペースを見事に消して
相手のチャンスの芽を
未然に潰していく作業に成功

もう1人の中盤MFポグバが
前線へ攻撃参加する時は
特にその力が発揮されていた

1人少ない分を
1人で埋めるプレー
つまりカンテ1人で
2人分の価値ある動きを
とってることになる


藤田にも言えることだけど

フィールドの真ん中で
常に状況が変わる中での
判断には相当な地頭の良さ
サッカーIQの高さを要さないと
この働きは務まらないと思われる


今一番気になるのは
このロシアW杯のカンテを
藤田息吹はどこまで
ウオッチしているのかだ

カンテみたいなプレーを
松本山雅でもっと見たい

と願う反面

なかなか替えがきかない
選手なので体力回復の
為にちゃんと寝て欲しい

という願いもある

前田と永井の相性の良さについて

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2018
J2リーグは第20節

松本山雅
ジェフユナイテッド千葉
4-2で勝利した


0-2からの逆転劇
ホームアルウィンでは
ここ近年無い勝ち方

この試合のイベントで
来場してくれていた
地元:長野県出身の
御嶽海関のように

土俵際にギリギリ
追い詰められながら
怒濤の反撃から
見事にうっちゃる
そんな試合展開となった



逆転ゴールは
前田直輝による
2試合連続弾

このゴールは
永井龍の前線からの
素晴らしいプレスに
よって生み出され
ゴール後のゆりかごダンスは
試合後に永井龍へ向けて
送られたモノだとわかった



永井龍前田直輝
2人の相性がよさそうだ


思えば永井龍
松本山雅の初ゴール
第3節のアウェイ東京V戦
味の素スタジアム
決めたゴールのアシストは
前田直輝だった

また19節のホーム
アルウィンでの大分戦
前田直輝
今季初ゴールを決めた後
前田直輝永井龍とで
事前に決めていたような
ゴールパフォーマンス
を披露していた



開幕当初はスタメンだった2人

なかなか調子が上がらず
永井はケガにも見舞われて
スタメンの座を明け渡したが

ここへ来てコンビで
調子が上がってるのは心強い



少し前まで前線は


高崎寛之
前田大然
セルジーニョ


を固定メンバーとして
勝ち続けていたけれど


永井龍
前田直輝
前田大然


とメンバーをイジっても

千葉戦のようなゲームで
勝利をモノに出来ると
チーム総合力の進化を証明できる


今年の補強により
開幕当初から感じていた
豪華すぎる攻撃陣
に少しずつ結果が着いてきた

夏場の消耗戦は
チームの総合力が問われる
今から楽しみである

ブーイングする勇気

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アドラー心理学みたいな
タイトルですが笑

内容は関係ありません

スタジアムで
応援する時
ブーイングをすることに
勇気というか一種の
ためらいを持っていたい
という話

ためらいもなく
口から自然に
ポロポロポロポロ
出てくる人には
なりたくないと
自戒の念を込めて



ホームアルウィン
行われた第19節
松本山雅vs
大分トリニータ戦は
後味の悪いゲームになった

今季ホームでの初黒星

そして
その結果を左右した
主審のジャッジ内容に
焦点はあたる


大きく2つ

前半22分の退場宣告
前半35分のPK宣告



その時
私は事が起こった
反対側の方の
ホームゴール裏から
見ていたので正直
退場とPKのジャッジは
不当か妥当かの判断が
見えなくてわからなかった


ただ
その場の雰囲気的に

「その判定はないだろう!」

だったのでそこから察して

「不当だった?んだな」

と察するしか無かった



メンバーを1人失い
PKを取られて同点
後に逆転を食らい
後半は2つの追加点

前半でゲームプランを
狂わされたチームを
見守るスタジアムは
試合終了後まで荒れる


不当かどうなのか

真意は分からなくても
ハーフタイム時点で
既にゴール裏は
主審にある程度の
怒りと疑惑をもっていた


後半に3点目と4点目を
奪われた頃には
応援の声も出ない状態

かと思いきゃ

審判団の退場時には
声を張り上げるおっさん

元気じゃん…声出るじゃん…

選手が
ゴール裏にやってきて
最後の挨拶をする時に
かける声はなし



ビデオ判定(VAR)を早く
導入してほしいと思った

白か黒か
選手もサポもみんなが
その場でハッキリさせる為に


そしてそれは
審判の質を上げるだけでなく
応援する側の質を上げる為にも


「不都合な判定だ」
「よくわからんが」
「とりあえずはだ」
「この判定をした」
「あいつは叩こう」

的な空気が嫌なのだ


目の前の
試合に集中せずに

悔しいはずなのに
よっぽど冷静に戦ってる
選手たちを鼓舞せずに


とにかく
あいつに
あの主審に
文句を言うことに
全身全霊
集中しているのが


恥ずかしい




不当だと
この目ではっきり分かったら
自信をもって
思いっきり不当を訴える
後押して選手と戦う

だから早くビデオ判定


とりあえず
ブーイング
これは避けたい

ビールじゃないんだから




試合の後
DAZNで問題の
退場シーンを見て見た

ファウルはまぁ仕方なし
でも退場はどうなの?

と個人的には思った

この辺は反町監督の言う
レポートとやらで見解知りたい

守備の職人という嘘

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ちょっと前の試合から
薄々は気づいてたけど…

松本山雅の2018シーズン
新加入選手の6番
MFの藤田息吹
守備の職人というのは
嘘っぱちだと思う


もちろんいい意味で


それが明らかになった
第19節のホーム
大分トリニータ

この試合
前半で退場者を出した
松本山雅

1人少ない中で
後半から怒濤の攻撃

その中心に彼は居た


守備の職人は
いつものように

相手の中盤に
ボールが入った時の潰し

自軍か相手か五分五分な
セカンドボールの回収

をこなすのだが


この試合はさらに追加業務


ドリブルでボール運び
先読みからのパスカット
前線へ決定的な縦パス


…って…おい…


アナタ何でも出来るじゃん

職人の域を超えてるじゃん

しかも守備的じゃねぇーし

攻撃的にタクト振るってるし

パス精度も高くて正確だし

小柄なのにあたり負け少ないし

聞いてる話とだいぶ違うぞ!!



いや…まぁ返品は…しませんよ



守備の職人はハイレベルな
攻撃的センスを兼ね備えていた

今の戦い方だと90分間
藤田くんだけ見てても面白い

他へ移籍した選手が輝かしく見える理由

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つくづく
守備ありきだと思う


ここ最近の
松本山雅の試合を見て
感じることだ


一時期よりも
スタメンの選手が
固定されつつあり
その選手がまた好調を
維持しているので
チームも大きく
崩れることは少なく
勝ち星を重ねている


勝った試合を思い出す時
真っ先に出てくるのは


誰が得点を決めたか?


にある

1番印象に残るからだ


それでは
得点を決められなかった
選手はどうだったのか?
と思い返すと

全然ダメ!とかではない

バーに阻まれたシュート
ドリブル突破からのクロス

その中にやはり
運動量を活かした守備力がある



前田大然や
セルジーニョなんかは
わかりやすい

あの2人はとにかく
山雅が攻める側の位置で
相手がボールを動かしはじめる
段階から積極的に獲りに行く

俗に言うハイプレス

スピードの速さと
一向に落ちない運動量は
見ていて獲れる!と思わせる

そもそも
守備面で貢献してることが
目に見えてわかることが凄い


右サイドの岩上祐三
左サイドの石原崇兆も同じだ

相手のカウンター攻撃時
自陣のディフェンスまで
一気に戻ってくる動き

これがまた速い

クロスとドリブルという
山雅の最大の武器を持つ
この2人もやはり
守備面での貢献が大きい


攻撃面で
チャンスに絡む選手は
必然的に
守備面でも目立つ存在

だから逆に言うと

攻撃面において
ある程度の計算が立っても
守備面がダメだと
スタメンは難しいという
一定基準があるのだと思う


残念ながら
松本山雅を離れ
他のチームへ移籍し
そこで活躍する選手

守備面に難があっても
攻撃面に優れた点を
もっていたのかもしれない

松本に残っていればなー

と思うのはやはり
その選手が
得点を獲った時だったり
得点に絡むプレーをした時だ


だからなんか輝いて見える


チームのスタイルによって
選手の見方は大きく変わる
選手はどのチームに所属するかで
その評価は大きく変わる


松本で活躍している選手は
守備面で貢献も高く
攻撃面でもチャンスに絡む
ハイブリッドでかつ
レベルの高い選手が多いと

勝手に思いながら応援する