杉本太郎はやりやすい環境
2019年シーズン
松本山雅への加入が
決定した杉本太郎選手
鹿島アントラーズからの
完全移籍である
2017シーズンは
レンタル先の
徳島ヴォルティスでプレー
松本山雅のJ2優勝が決まった
最終節も徳島の一員として
アルウィンに訪れている
プロ契約を結んだのは
鹿島アントラーズで
2016シーズンのこと
その年の鹿島には
FW高崎寛之がいた
しかしシーズン開幕後すぐ
高崎選手は4月下旬に
松本山雅へレンタル移籍となる
2017年シーズンから
徳島へレンタル移籍
その年に松本山雅への
移籍を決めた橋内優也選手と
入れ違わるカタチで徳島入り
その年の背番号は26
これは前年に
橋内選手が着けていた番号だ
つまり杉本選手にとって
これまで在籍していた
2チームでの先輩選手が
松本にいるということになる
かたや攻撃の軸になるFW
かたや守りの要となるDF
心強そうでやりやすそう
杉本選手にとってはとても
いい環境なんじゃないかなと思う
雄大は帰ってくるという根拠
松本山雅が2018シーズン
J2優勝を決めた17日後の
11月30日
MF岩間雄大選手の
契約未更新が発表された
在籍5シーズン目
2018シーズンも34試合に出場
衝撃は大きかった
優勝を決めた直後
田中隼磨と2人ピッチを回って
談笑している動画を見た
「(写真と思ったら)動画かいな!」
このチームをここまで
引っ張り上げてきた
ベテラン同士が素直に喜ぶ姿
ものすごくいい動画だった
それもあって
やはり契約満了は衝撃だった
根拠がある
田中隼磨がいずれ松本山雅の
監督になると思っているからだ
そして彼が監督になった時
コーチ陣に雄大を呼ぶ
と思っている
松本山雅への貢献度や
2人の信頼関係からの推察だ
J1のシャーレを掲げた時
「(写真と思ったら)動画かいな!」
と今度は監督とコーチとして
2人の喜びの動画があがることを
今から楽しみにしている
浦田と藤田のコンビ愛
2018シーズンに
愛媛FCから松本山雅に
移籍した来た2人
コンビと括ったけど
今年の夏に
豊科のイオンモールで
2人のトークショーを
聞いてから
改めて仲の良さを知り
勝手に
「コンビ」で括っている
トークショーの司会
ホームタウン担当の
片山真人
(以下ガチャで略)が
「2人は仲いいんやろ」
と聞けば2人そろって
「そんなことはない」
と答えるし
「気まずい選手は」
という
会場にいた子供の
なかなかな質問には
「ウラ君ですね」
とあっさり藤田息吹
ガチャが得点について
聞かれると
「こいつまだ1得点なんですよ」
「しかもアウェイでヘディング」
とちゃんと覚えてて
隣で解説する浦田延尚
なんて仲がいいことか
その仲の良さは決定的に
第36節の
アウェイ金沢戦で爆発する
移籍後初ゴールを決めた
藤田息吹は
チームメイトに囲まれて
もみくちゃにされる
ついには
地面にうずくまって
もみくちゃにされる
最後の最後の最後まで
もみくちゃにしてたのは
浦田延尚だった
もしも今年
松本山雅が目標を達成したら
いろんな選手の表情を
見るつもりでいるけれど
この2人は絶対に見る
その瞬間
2人は一緒に
喜び合っていると思う
移籍後初ゴールのインパクト
松本山雅は
アウェイで
2-0と勝ちきった
得点者は
FW前田大然の
復帰弾
そして
MF藤田息吹の
移籍後初ゴールだ
藤田息吹は
プロ通算で2得点目
普段のポジション柄
得点をバンバン決める
選手ではない
それだけに
この試合の
得点にはたまげた
ペナルティエリアから
少し外から放った
美しい弾道のシュート
GKがどうやっても
触れられないコースで
ゴール角に吸い込まれた
松本山雅に
移籍して来た選手には
松本山雅で
たくさん活躍して欲しい
その活躍が
頂点に達するのが
誰にもわかりやすいカタチ
すなわちゴールだと思う
選手の移籍後初ゴールは
その選手の印象を
色濃く心に焼き付ける
あいさつ代わりの1発
なんて言われるけど
まさに
選手の自己紹介弾って感じ
今年移籍してきた選手は
この自己紹介が強烈過ぎる
藤田息吹以外にも
アウェイ福岡戦で
ロスタイム弾を決めた
FWのジネイ
ホームの山形戦で
値千金の勝利点を決めた
DFの浦田延尚
次はどんな自己紹介が
飛び出すのか
残り5試合になったが
自己紹介がまだの選手は
早くド派手な自己紹介を
待つばかりである
好きな人たちと好きな試合を
松本山雅の試合が
遠いアウェイで行われる場合
試合中継が出来るお店でよく
パブリックビューイングをする
※以下PVと称します
PVって聞くとまたは書くと
日本代表の試合を
お店の中の大画面で放映し
サポーターという
共通項で集まった
不特定多数の人たちが
試合結果に一喜一憂し
得点が入れば誰彼構わず
ハイタッチを交わす空間
その先には
渋谷のスクランブル交差点で
DJポリスが夜な夜な活躍する…
という感じだろうか
オーバーに書き過ぎか
私のやるPVは明確に違う
特定少数の
心許した仲の良い好きな人と
美味しいご飯を食べながら
みんなが好きなチームの
大一番を一緒に応援するという
極めて緩く快楽的な空間である
この空間の良い所は
たくさんあるが1つあげると
普通のPVと違って
精神的な衛生が事前に
約束されていることが大きい
勝っても負けても
その場の雰囲気で不快にならない
ということだ
試合の結果によって
精神的に凹むというのは
普通のことだと思っている
ただしそこに
心無い野次や的外れな罵声が
加わると傷口に塩
ただでさえ悲惨な試合結果に
輪をかけるように
ネガティブが襲いかかる
この点を回避することが
出来るのだから
試合を楽しむことに集中できる
PVをやると
毎回思うことがある
誰と一緒に見るのかは
極めて大事という点だ
先制点を取られた
同点にされた逆転された
応援してるチームにとっての
逆境がはじまった時に
「大丈夫だ」と思える力の
強度はそこが大きく左右する
そこの精神力が太ければ
1人でも大丈夫なのかもしれないが
そうでない場合は
周りの人から肩を借りるように
「大丈夫だよ」の思いを借りる
私はその1人だ
1人の「大丈夫だよ」は
浸透するように周りに伝わる
周りとは自分が
心許した仲の良い好きな人たち
だから伝わる速度は速く結束も強い
こう書くと変だが
多少のピンチがあると
PV的にはちょうどいい
みんなの結束が強まる瞬間が
見て取れるのと
ピンチから一転して
試合をひっくり返すことが
最高に気持ちいいからだ
それはひっくり返したこと
ではなくて
みんなで結束して
ひっくり返したんだ
ということに価値を
置き換えてるからかもしれない
でもそれでいい
そう思える人たちと
空間があることに
PVの価値があると思っている
実はこのPV
いつもの仲良しメンツで
観戦した試合は
全てまだ負けなしである
それがまた次に
開催する楽しみになっている
サンプロアルウィン展覧室にて
松本山雅の
ホームスタジアムである
という
イベントに参加してきた
この日はピッチ解放前に
スタジアム内も見れる
探検ツアーが組まれていた
4つの班に分かれ
それぞれ別々のルートで
普段は見ることの出来ない
スタジアムの中を回る
私の回ったルートは
こんな↓感じだった
操作室
展覧室
特別会議室
選手ロッカールーム
ウォーミングアップルーム
無料開放スタジアムへ
その中でも一際
豪華だったのは展覧室である
よくニュースで
「代表監督がお気に入りの
選手観に来てますこの試合」
的な絵を映す時に
ガラス越しに映るあの部屋
カメラすら入れないあの部屋
まさか
サンプロアルウィンで
その中身を見れるとは
思ってもいなかった
サンプロアルウィンの
展覧室には過去に
あのジーコやオシムなど
日本代表監督を務めた
サッカー界の名だたる
レジェンドたちも
来たことがあるという
もはや松本の異空間である
ピッチが見渡せる広い窓
晴れた日に映える山々
その前を時に飛行機が通過
中でも座らせて頂いた
ソファーのフカフカさ
これにはいたく感動した
こんなフカフカな
ソファーに腰掛けて
目の前でつまんない試合でも
しようものなら即刻
眠落ちでロスタイムだぜ
と選手やチームに
言わんばかりの設計だ
だんだんと
心地よくなったからか
案内してくれた係の人に
「ここに普通に来たら
金額はおいくらほど
かかるんでしょうか」
と無料で入れたことを
いいことに質問してみた
「50000円です」
うん
ユニフォームが
ホームとアウェイで
2枚替えるね
「もうすぐ移動しますー」
係の人が
切り替えるように言っている
現実に戻る前に
このソファーの感覚だけは
なんとか持ち帰ろうと
ケツにギュッと力を入れて
出来る限りの感覚を切り取った
選手ロッカールームの
イスに座りすぎて
その感覚を忘れるのは
そこからわずか10分後である
アルウィンの芝生無料開放
という
イベントに参加してきた
松本山雅の
ホームスタジアムとして
普段試合で使われる
サンプロアルウィン
その芝生が
無料で開放され
申し込めば誰でも入れる
この芝生
昨シーズン終わりに
全面貼り直しの
工事が行われた芝生だ
そこに興味があった
それって
どれほどのものなのかと
事前に消毒液が
染み込んだ
マットを踏んで
ピッチに足を踏み入れる
素人の感覚でも
芝がフワフワと
してるのがわかる
心地がいい
子供のサッカー教室用に
ご用意していただいた
無造作に転がるボールを1つ
借りてきてドリブルしてみる
ぐるーっと1周
ピッチのはじっこから
一歩一歩ゆるゆると
スタンドの席を見ながら
終点は
真ん中のセンターサークル
贅沢にも丸の中に寝っ転がる
そういえばこうやって
寝転がってる選手いたな
ここに大歓声が降り注いで
どんな気持ちで聞いてたんだろ
今となっては
よくわからないけど
きっと心地よかったんだろうな
やっぱりここで
歴史的瞬間を見たいなと思った