地方のサッカークラブを応援することから学ぶブログ

安曇野市に住みながら松本山雅というサッカークラブの応援を通じて学ぶことを中心に書いています

一番古いサポ仲間の話

f:id:gon09hijiri:20180925231643j:plain

その男との出会いは
大学時代にまで遡る



長野県から
神奈川県へと
進学した

大学とは全国各地
いろんな人が
集まっている場所
中学や高校とは
違うんだぜと意識した


とある教室が
その日の集合場所

教室の手前に
話しかけるチャンス
ドフリーな男がいる

誰も周りにいない
ドフリーである
ふかさなければ
間違いなくゴール


ここは勇気をもって!だ


「どこから来たのですか?」

「え…はい…長野県です」

「へ?NAGANO?」

「はい…実家は松本です」


なんじゃそりゃ

俺の高校の
友達の
中学時代からの
友達だった


ひとり暮らしの
アパートは
俺のアパートから
自転車で10分の所

B'zが好きで
野球もオリンピックも
スポーツ全般好き
大学生の今のこと以外で
話す話題がありすぎた


しかしだんだんと
スポーツについては
サッカーの話が
割合を占めることが
多くなってきた

Jリーグ
横浜か磐田か
東京か川崎か平塚
それ以外は日本代表
神奈川県内にある
スタジアムには
観戦で全て観て回った


故郷の長野県に
松本山雅という
チームが存在する
そこはまだ知らない2人

地元に
サッカーチームが
あったら最高だ

そんな話すら
当時はしていなかった


大学を卒業し
大学で過ごした年月と
同じくらいの
月日が流れた頃

松田直樹
松本山雅にやって来た

卒業後も
頻繁に会っていたが
報道で発表のあの日
僕らはすぐに連絡をとった
あの松田直樹
よね?そうだよね?と

ここでも入口はまだ
松本ではなく松田
俺たちが学生のあの頃
スタジアムで観てた頃
ピッチで暴れまくってた
あの松田直樹


松本山雅に触れ
2人で初めて
アルウィンに行った

信州ダービーだった
相手は長野パルセイロ
最高の勝利を見た


次に2人で
アルウィンに行ったのは
同シーズンの
SAGAWAとのゲーム
松田直樹逝去後の試合


メンタル的に
天国と地獄の
両方を味わった

それは唯一彼とだけ


その後
シーパスを買って
俺は本格的に
アルウィンへ通い出す

東京で働く彼は
それは出来ないが

それでも今は
関東アウェイほぼ100%
それ以外も
エリアによりけり約50%
あと勝負所での
アルウィンには100%

不思議なことに
約束なくても必ず会う



松本とサッカー

共通項がありすぎた2人は
最終的にこの2つで
落ち着いた

これは一生続いていく
野生の勘で感じる



かりがね練習場に
毎日足を運ぶ老後

パラソルの下
チェアに腰掛けて
練習を見守る

そしてそのまま
息を引き取とっている

理想の最期だね
と彼は言っていた

迷惑駐車以上に
クラブに迷惑をかけるな
と思いつつ
その考え方自体は
わからんでもないぜと内心


神奈川で巡り会った
同じ故郷松本の友
神奈川のチームで見た
スーパースター
最後に選んだチーム松本

そのチームを
一緒に応援している
1番古いサポ仲間だ


こうやって書いてて
だんだんと思い出す
あの大学の教室の前で
出会った時
彼はGregoryの
リュックを背負っていた

既に緑色のリュックだった