地方のサッカークラブを応援することから学ぶブログ

安曇野市に住みながら松本山雅というサッカークラブの応援を通じて学ぶことを中心に書いています

クラッキ工藤浩平の話

f:id:gon09hijiri:20180702005259j:plain

7月1日(日曜日)
久し振りの
かりがね練習場へ

松本山雅
トレーニングマッチ
(以下TMと略する)を
見るために向かった


異変にはすぐ気付いた


前日のアウェイゲーム
(vsロアッソ熊本)に
帯同していなかった
メンバーが中心に集まり
この日のTMの準備をする

次に
熊本まで帯同していたが
試合に出てない
または途中から出場した
選手がそこに加わる


1人だけ
TMのユニも着ず
何やら円陣が出来て
その前で話している
選手がいた

しばらくしてその場に
拍手が起こるのだか
その音はどこか寂しげ

頭を下げて挨拶している
その選手は工藤浩平だった


昨日の熊本戦で
前半戦は折り返し

嗚呼

悪い予感しかしなかった
でも人選が意外すぎて
確信をもてなかった


確信に変わったのは
TMが始まった後
前日のスタメンである
リカバー組でも
同じように円陣が組まれ
挨拶→拍手が行われたからだ


そこからクラブも
公式リリースを即時展開

ジェフユナイテッド千葉への
完全移籍だった

かりがね練習場に居て
目の前にいる選手との別れを
突き付けられたのは初めてだ



タイトルにある
「クラッキ」とは
ポルトガル語
サッカーがうまいを表す
最上級のコトバだ

エルゴラッソ
毎年販売している
Jリーグポケット名鑑の
2017版において
工藤浩平は「クラッキ」と
称されている

彼をどんなプレーヤーなのか
説明するのにこんなに便利な
コトバは他に無いだろう


パス
間合い
空間把握力
シュート

そして
そこにつながる
全てのアイデア


松本山雅で見た3年間
それは宝庫であった


若手育成や世代交代

低迷したチーム成績に
問題視されたこの言葉

そして
それを払拭するように
補強された新戦力
一気に若返った平均年齢


だからこそ今
ベテランと呼ばれる経験と
実績のある選手の大事さを
痛感する1年になると

むしろ

そうしてくれと思った開幕前


工藤浩平
シャドーはもちろん
今年はボランチも務めて
攻撃の引き出しを開け
前線を活性化させた


今年のアウェイ京都戦
オーバーヘッド気味に
出したパスを前田大然が
ループでしずめた試合

昨年のアウェイ千葉戦
GKの位置を確認しながら
してやったりのループシュート


アシストもゴールも
全てが絵になるプレーだった

松本山雅の攻撃を一段階
引き上げてくれた
選手であることに間違いは無い

これからも
松本で語り継がれるであろう
10番の小柄なクラッキ

寂しいけれど忘れない



それにしても偶然とはいえ

松本山雅の元10番が2人とも
ジェフユナイテッド千葉
いるのはなんとも言えない


もう松本山雅の10番は
永久欠番にしてしまうのは
いかがだろうか?

それくらいに
ショックは尾を引きそうだ