場慣れしている田中隼磨
J2リーグ第31節
試合は前半23分
水戸が先制
CKからの流れ弾を
迷わず振り切って放った
良いシュートだった
前半は完全に
水戸がペースを握る
試合だったと思う
しかし後半14分
今日はスタメンで
右サイドに入った
田中隼磨が右足一閃
見ていて気持ちいい位
相手ゴールネットに
叩き込んで1-1の同点
パワー以上に執念が
詰まったゴールだった
そして試合はこのまま
1-1でタイムアップになった
試合後のミックスゾーン
田中隼磨はインタビューでも
その気持ちをいかんなく発揮
「連敗していたから…」
という前置きをしつつ
「勝ち点3を獲りにいった」
と言い切った
そして何より
言葉の選び方
会話のテンポ
見る側へ伝わる気迫
こういった状況でも
場慣れしている感じがあった
数々の修羅場をくぐり抜けた
一流選手が醸し出す
かっこよくも頼れる姿だった
思い返せば
J1昇格を決めた2014シーズン
田中隼磨は
右膝のケガを負いながら
昇格を決めた福岡戦まで
走り続けた
※その後の試合は登録抹消
当時は本人だけが
戦っていた苦難だったけど
振り返ってみるとこれは
チーム全体としても
苦難を抱えながらの戦いだった
すんなりと昇格は出来ない
まだそこまでは強くはない
だからこそ余計に気持ちが大事
改めてそう
突き付けられた気がする
勝ち点は1だったけど
気持ちの強い選手が
活躍し得点も記録したことは
大きな収穫があった試合と感じる